指導をしていて良く聞かれる質問です。
今回は強いボールを蹴るために必要なことを書いてみました。
ここでの強いボールを正確に言うと、「ボールのスピードが速い」ことと同じでボールが足から離れる瞬間の初速度によって決まります。
では、この初速度を決まる大きな要因は一体なんでしょうか。それは大きく分けて２つあります。
１つ目の要因は『足のスピード』です。
テニスやゴルフのショットと同じように脚のスイングをいかに速くするかが重要です。
脚といっても、太ももからつま先までありますが、最終的にボールに当たる部分が速ければ速いほど強いボールを蹴ることができます。
ただやみくもに足を速くしようと振っても、変なフォームになったり、なかなかスピードが上がらなかったり、太もも辺りに筋肉の痛み（代償動作）が出てしまったりしてしまうので、まずは上半身、下半身を上手く使って体をムチのようにしならせ、全身で足を振る感覚を覚えるのが足のスピードを上げ、身体への負担を下げる効果的な方法です。
この動きを覚えることによって、足のスピードだけでなく体のバランス力やコーディネーションといった身体の連動性も向上することができます。
上半身と下半身が反対方向に捻れることによって、全身で身体の回転ができ足のスピード力が増す。
２つ目の要因は『足首の固定』です。
足のスピードを高速にするのが１つの条件ですが、それだけでは強いボールを蹴ることができません。
強いボールを蹴るための２つ目の条件は、ボールに当たる部分がどれだけ硬いか、つまりどれだけ足首が固定されているかです。
これは反作用の法則で、ボールを蹴ろうとして足の甲を押し出そうとしたとき、ボールは足を押し返します。その結果、足首の固定が弱いとボールに加えた力がボールを足を押し返す力によってロスしてしまうのです。
ボールに当たる部分を硬くするために、次に重要なのは、ボールに足のどの部分に当てるかです。
よく「ミートスポット」という言われる部分があります。足の甲の中でもつま先寄りは柔らかないため、強いボールはなかなか蹴れません。
中央付近（いわゆるミートスポット）は硬くなっているので、この部分でボールをとらえることによって強くて速いボールを蹴ることができます。
まとめ
強いシュートを蹴るには『足のスピード』と『足首の固定』を意識した練習が必要です。
もちろんサッカー選手がような弾丸シュートは筋力が必要になってきますが、ジュニアの間は正しいフォームで、全身でボールを蹴る動作を身につけます。
また、ボールを当たる瞬間に足首を固めるというのは、繰り返し練習することでしか身につけませんので、慌てずにゆっくりと練習していきましょう。
山口
