サッカーにおける キックの種類 は様々で、インサイド、アウトサイド、インステップといった部分を使ってパスをしたり、シュートをしたり、クロスなどをしたりします。サッカーを始めたばかりの子に限っては蹴り方が分からないのでつま先でボールを蹴ったりもします。
プライベートフットボールの個人レッスンでは何が選手にとって必要なのか日々分析と研究をしております。
今回は試合中で最も使用頻度が高いキックの種類は何なのかということを、プロの試合を90分間観戦し検証してみました。
この結果がわかることによって、チームとしての欠点やご自身が選手として何が足りていないかの参考になれば良いと思っております。
《 キックの種類 は大きく6つ》
試合中でよく見られたキックの種類を大きく6つに分け、トップチームとU12のデータを円グラフにまとめて見ました。
※パスカットされたもの、ヘディング、ゴールキックはカウントなし。
トップチームによる公式戦の平均データ
(バルセロナ、リバプール、レアルマドリッドなど)
全国レベルU12の公式戦の平均データ
(鹿島アントラーズ、柏レイソル、レジスタなど)
ショートパス(2ステップ以上)※ドリプルをしながらのパスなど
ボールを止めてから2ステップ以上してからのパス
ショートパス(ダイレクト)
グラウンダーや浮き玉を味方にダイレクトでパス
ショートパス(ワンステップ)
ボールを止めて1ステップ以内に味方にパス
ロングパス(25m以上)
サイドチェンジや前方、斜めのロングパス
クロス
サイドからペナルティーエリア内へのクロス
シュート
ダイレクトシュート、ドリブルシュート、ボレーシュート
圧倒的にダイレクトパスと2ステップ以上からのショートパスが割合を占める
さらに細かく見ていくと、トップチームの選手はボールを止めてからパスをするまでの判断がとても早いです。つまりこれはボールを受ける前に周りを見ることで、瞬時に判断ができることが言えます。
それに加えて、アウトサイドやインステップのパスよりもインサイドキックで正確に蹴れていることも分かります。
対するU12の全国レベルもダイレクトパスと2ステップ以上からのショートパスが割合を占めていますが、ピッチの大きさも違い狭い中でのプレーのためパスを繋いでいく回数がトップチームと比較して少なかったです。
チーム力を上げるにはパスを素早く正確に蹴ることが大事!
サッカーにおける個人技術は非常に大事ですが、まずはチーム力を上げたい場合はバスの正確性と速さをチーム全体でできないと試合を支配するのは難しくなります。
もちろんパス以外にも様々な要素が必要になりますが、トップチームのパス戦略で有名なアーセナルはパスの回数が他のチームに比べても非常に多かったです。
アーセナルの戦術や理念を知りたい方は下記の記述を参考に!(英語のみ)
What Became Of The Arsenal Passing Game?
対面パスよりも斜め、横方向にパスをすることの方が圧倒的に多い
最後にもう1点気になったのが、ほとんどのショートパスは対面(味方同士が正面を向き合う)ではなく、斜めや横方向にインサイドキックをしています。(個人レッスンでは様々な角度や向きを意識して練習メニューを組み立てています。)
対面パスも大事ですが、身体の向きを変えたり、ボールの方向を斜め方向にパスしたり、動きながらパスをするといった練習が実践向きになります。
まとめ
試合中に最も使用されてるキックの種類はインサイドキックでのシュートパス(2ステップ以上)でした!
試合観戦も部分的に見たりすることによって、チーム力や個人スキルのレベルアップのヒントが隠されています。
漠然に練習するよりも目的意識を持って練習に日々励んだほうが効率よくスキルアップはしていくはずです。
プライベートフットボールでは、小学生~高校生(5~18歳)までを対象とした、マンツーマンによるサッカー個人指導レッスンを提供しております。東京を中心とした関東エリアにて、プロの指導者が個々の目的に合わせて本格的にサポート致します。