無回転シュート は「ブレ球」、「ゆれる球」、「落ちる球」と言われている
ボールの進化に伴って、無回転でボールを蹴った時にゆれる幅はかなり大きくキーバーにとっては、とても取りづらく読みづらいシュートとも言えます。
無回転シュート が一躍世に広まったのは、あの元日本代表のキャプテン本田圭佑選手が、2010年 南アフリカ ワールドカップの時にデンマーク戦で見せたフリーキックからではないでしょうか。
ゴール裏のカメラから見ると、ボールが変な動きをしているのが分かります。
参考動画↓↓
今回はその無回転シュートの原理や、蹴り方について解説していきます。
l まずはボールの回転方向、軌道の変化を理解する
通常のインステップやインフロントで蹴られたシュートは、ボールに縦方向の逆回転(バックスピン)や横方向の回転(サイドスピン)がかかっていることが多く、ボールがまっすぐ伸びるようなライナー性の軌道や、横に曲がるような軌道を描いて飛んでいきます。これはボールが風を受ける方向が一定のためにおきます。
ですがボールに回転がかからない状態でシュートをするとボールが風を受ける方向が不安定になるため、ボールが急に落ちたり、ゆれたりといった軌道になっていきます。
l 回転が起こらないように蹴るには?
回転が起こらないようにけるには、ボールの真ん中(真芯)をまっすぐ押し出すように蹴る必要があります。
足がボールに当たるときのインパクト面と足を振り抜く方向がちょうど90度ぐらいになるようにし、その角度を崩さないまま押し出すようなイメージで振り抜きます。(下の図を参照)
上記の蹴り方ができるようになったら、あとは足の振りの速さが大事になります。
フリーキックではボールが壁を越える高さで無回転を蹴らないといけないため、ボールを押し出す力、すなわち足の振りがないと難しいです。
l 無回転の蹴り方の4つのポイント
1. ボールの真芯をとらえる
ボールの中心を少しでもはずしてしまうと、横や斜めにスピンがかかってしまい無回転シュートにはつながりません。
インステップで真ん中を蹴ろうとすると地面に当たってしまうので、インステップの場合は足を少し横に寝かせる、あるいは傾けた状態で押し出すように蹴るのも良いでしょう。
2. 助走はまっすぐ
助走が斜めから入るとボールには横の回転がかかりやすくなってしまいます。日本代表の本田選手やクリスティアーノロナウド選手を見ると、フリーキック 時に無回転シュートを打つ時、ボールとゴールを結んだ延長線上に立っていることがわかります。なるべく助走はまっすぐな状態で練習しましょう。
3. 足の振りを速くする
カベを超える高さで無回転シュートを蹴るには、ある程度のボールの速さがないと上がりません。
冒頭で述べた本田選手がデンマーク戦で見せたフリーキックはおおよそ110km出ているといわれ、足の角度にもよりますが、バックスピン回転のシュートよりも上がりずらいので一定の足の振りの速さがないと成功はしません。
4. 足首に近いところで蹴る
足首に近いところで蹴る方が押し出せる感覚とボールに回転がかかりずらいです。足の振りがある程度上がってきたら、ボールを当てる箇所を足首よりにしてみましょう。
まとめ
無回転シュートの蹴り方やポイントについて解説しましたがいかがでしたでしょうか?
シュートの中でも無回転シュートはかなり難しい部類になります。普通のシュートと違い、足の角度、速さ、当てる箇所などがすべて合わさった時に起きる現象で、シュートフォームも不自然な動きでかなりの練習が必要になってきます。
ですがこのシュートをマスターすれば、プロのようなフリーキックが蹴れたり、他の選手との差もつきますのでぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
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